ttfdump(改)

(追記7/16) ttfdumpが表示してくれる PANOSE は魅力ですが、全てのフォントが備えている訳でもないようなので、PANOSEの情報は使い難いです。となると、otfinfoで事足りると思えます。

ttfdumpが「Family Kind:Text and Display」にしか対応していないんでないのかい?ということで、ソースコードをいじくって、「Hand Written(Script)、Decorative、Pictoral(Symbol)」に対応してみました。とは言え、出力部分にswitch-caseを加えただけです。確認したのは、わずかに2フォント(futurab.ttf、symbol.ttf)なので、ちゃんと改造できたかどうかわかりません(思い切り無責任です)。

エラー127で異常終了していた windows/fonts/symbol.ttf をttfdump(改)で処理したPANOSEテーブルの出力結果部分を次に示します。

 PANOSE:
         Family Kind:    5       'Pictorial'
         Kind:           5       'Scientific'
         Weight:         1       'No Fit'
         Spacing:        2       'Proportional Spaced'
         Aspect Ration & Contrast:       1       'No Fit'
         Aspect Ratio of Character 94:   7       'Normal'
         Aspect Ratio of Character 119:  6       'Wide'
         Aspect Ratio of Character 157:  2       'No Width
         Aspect Ratio of Character 163:  5       'Very Wide'
         Aspect Ratio of Character 211:  7       'Normal'

バイナリ

ttfdump.zipに同梱したので、それを使ってください。次の4つのファイルを同梱しました。

  • make(改).exe (ビルドエラー対策用make、/usr/bin などへコピー、リネームかシンボリックリンク)
  • os2.c (texk/ttfdump/libttfへコピー)
  • os2_P.h (texk/ttfdump/includeへコピー)
  • ttfdump(改).exe (PANOSE Family Kind対応版、/usr/bin などへコピー、リネームかシンボリックリンク)

(追記7/14)
上記改造に加えて'name' Table の文字列の出力位置の不正を修正。ttfdump(改2).zip

  • name.c (texk/ttfdump/libttf)
  • ttfdump(改2).exe

ビルド

TeXLiveソース:ftp://tug.org/texlive/historic/2010/texlive-20100722-source.tar.xz

TeXLiveのソースを展開して、zipに同梱したos2.c(texk/ttfdump/libttf/)、os2_P.h(texk/ttfdump/include/) をコピーして、texk/ttfdump フォルダで、「configure、make」します。もし、次のエラーに見舞われたら、

etc@etcpc /cygdrive/e/archive/TeX/texlive-20100722-source/texk/ttfdump
$ make
.deps/cmap.Po:1: *** multiple target patterns.  Stop.

make.exeの修正版をmake.exe あるいは、bopperjpさんを介して、ダウンロードするか、zipに同梱したので、それを適切な場所にコピーして使います。

この記事に書いてあることに基づいて色々やったりした結果の責任は負いません。負えません。そんな権力も地位も名誉もないし、金に関してはもっとないです。それと、責任感も持ち合わせていませんので、悪しからず。