LuaTeX+SumatraPDF+小塚Pr6N

2013年11月24日修正
現状の lualatex(TexLive2013)で、旧記事の文書をタイプセットすると、1.6秒(フォント埋め込んでも3.2秒)でできます。luatexの整備は着々と進んでいるようです。

ただ、AdobePDFならばちゃんと明朝で表示される地の文が、SumatraPDF(2.4および2.5.8493)ではゴチックで表示されます。日本語パッチ当てたSumatraPDFを使うか、またまたフォント埋め込みか?まぁ、普段使いのプレビューは、ゴチでもいいか、とか。

ちなみに、luatexは beta-0.76.0-2013061707 ですが、ltj-plain.sty、patches/lltjdefs.sty は Ryumin-Light に訂正したものを使っています。

新しいTeXLiveが2012年11月15日付けで、リリースされたので、LuaTeXを使ってみました。

タイプセットに時間がかかりますが*1、楽チンに使えるようになってますね。幸せです。

Adobe Reader ではPDFファイルがロックされてしまうので、プレビューアには、SumatraPDFを使いました。また、SumatraPDFの文字化け対策に小塚Pr6Nフォントの埋め込みを行いました。

設定

TeXLiveのインストールには、install-tl.zipを使いました。ダウンロードして、展開後、install-tl-advanced.bat を実行しました。

SumatraPDFはSumatraPDF-2.1.1-install.exeを使い、既定の C:/Program Files(x86)/SumatraPDF フォルダにインストールしました。フォルダ名に「(」が使われているので、meadowの設定で若干のトラブルを抱えました。

Meadow(.emacs)のYaTeX用の設定をちょっと変更。

;(setq tex-command "platex -kanji=utf8 -src-specials")
(setq tex-command "lualatex")
;(setq dvi2-command "C:/texlive/2011/tlpkg/dviout/dviout.exe")
(setq dvi2-command "d:/home/bin/SumatraPDF.exe")


プレビューアコマンド(dvi2-command)の SumatraPDF.exeは、インストールフォルダの名前に「(」が使われていて、elispに拒否られたので、シンボリックリンクを作成してごまかしました。リンクは、Link Shell Extensionで作成しました。

SumatraPDFは日本語フォントをちゃんと扱ってくれなくて、うちの場合は本文にもゴチックが使われてしまいました(環境に拠っては文字化けです)。それで、PDFに日本語フォントを埋め込んで作成しました。埋め込んだのは小塚Pr6Nです。

小塚フォントは、ダウンロードしたFontPack11000_XtdAlf_Lang.msiを展開して、FontPack11000_XtdAlf_Langフォルダ内にある

      • kozgopr6n_medium.otf
      • kozminpr6n_regular.otf

Windowsにインストールしました。

タイプセット

%% -*- coding: utf-8-unix -*-
%\documentclass[11pt]{jsarticle}
\documentclass[11pt]{ltjsarticle}
\usepackage[kozuka6n]{luatexja-preset}

\usepackage{xcolor}
\usepackage{amsmath}

\begin{document}
\section{何回目かのタイプセット}
日本語もカラーも変わらず。設定も楽チンで幸せです。ちょっとタイプセットに
時間かかりすぎですけど(\pLaTeX:0.47sec、Lua\LaTeX:5.71sec、i7 2.93GHz)。
\begin{align}
 x^7+x^6+x^4+x+1\\
 \fcolorbox{black}{yellow}{\textcolor{red}{\ensuremath{x^7+x^6+x^4+x+1}}}
\end{align}
\end{document}

% Local Variables:
% mode: yatex
% TeX-master: t
% End: 

全面的に ltjsclasses.pdf を参考にしました。

luaTeXは大変魅力的です...でも、タイプセットが遅いので、これからも、pLaTeXdviout で行きます。

*1:同一ソースに対して、pLaTeX:0.78秒、LuaLaTeX:7.0秒(小塚フォント埋め込み無し:3.6秒)。SumatraPDFを使うつもりなので、フォント埋め込みが僕にとっての実用的な処理時間です。となると、pLaTeXに対して10倍遅いということになってしまいます。